堅牢なエッジAIコンピューターで実現する車載型対ドローンシステム

2026.09.29

Enabling Mobile Counter Drone Systems With Rugged Edge AI Computer

目的

車載型対ドローンシステムには、グループ1~3の無人航空機(UAS)の脅威を検知、識別、追跡するため、センサーデータを車載環境で処理するコンピューティング能力が求められます。ある防衛ソリューションプロバイダーは、過酷な現場環境でも戦術車両上で安定して稼働し、リアルタイム処理に対応できる小型のエッジAIプラットフォームを必要としていました。

事例概要

主なポイント

  • 効率的なエッジAI処理:NVIDIA® Jetson Orin™ Nano 8GBが、センサーデータのリアルタイム処理に必要な車載AI性能を提供します。
  • 車両システムとの統合:デュアルEthernetとCAN FDにより、ネットワーク接続されたセンサーや車両システムとの接続に対応します。
  • 過酷な環境での車載運用:ファンレス冷却、広範囲のDC電源入力、耐衝撃・耐振動設計により、戦術車両への搭載に対応します。

戦術現場での対ドローンセンサーデータ処理

対ドローンシステムは、レーダー、カメラ、その他のセンサーを使用して空中の脅威を検知、識別、追跡します。車載運用では、周囲の環境やネットワーク状況が変化する中でも、これらのデータストリームを処理する必要があります。

遠隔地のコンピューティングインフラに依存すると、ネットワークへの依存度とシステムの複雑さが増す可能性があります。エッジで直接データを処理することで、重要な処理をセンサーの近くで実行し、関連情報を車載環境で分析してから指揮統制システムへ送信できます。

そのため顧客は、リアルタイム処理に十分なAI性能を備え、戦術車両の電源および環境要件にも対応できる小型のコンピューティングプラットフォームを求めていました。

堅牢なエッジAIコンピューターを対ドローンシステムに統合

顧客は、NVIDIA® Jetson Orin™ Nanoを搭載したSINTRONESの堅牢なエッジAIコンピューター「IBOX-600シリーズ」を、車載型対ドローンシステムのコンピューティングプラットフォームに採用しました。この小型プラットフォームは、高消費電力のコンピューティング構成を必要とせず、センサーデータ分析やその他のエッジ推論処理に効率的なAI性能を提供します。

デュアルEthernetインターフェースはセンサー機器や通信機器とのネットワーク接続に対応し、CAN FDは車両システムとの統合を可能にします。これにより、IBOX-600は対ドローンシステム全体の中で小型のコンピューティングノードとして機能します。

車載運用を想定したIBOX-600は、ファンレスのパッシブ冷却と9~60VDCの電源入力を備え、車両の電源システムに統合できます。MIL-STD-810Gに準拠した耐衝撃・耐振動性能は、厳しい地形を走行する戦術プラットフォームでの安定稼働にも寄与します。

車載運用における状況認識の向上

センサーデータを車載環境で処理することで、発生源に近い場所で情報を分析でき、外部のコンピューティングインフラとの常時通信への依存を抑えられます。これにより、処理済みの情報を指揮統制システムやオペレーターへ適時に届けることができます。

小型のコンピューティング構成により、スペースと電力に制約のある戦術車両にも、ハードウェアを不必要に複雑化させずにエッジAIを統合しやすくなります。

IBOX-600シリーズは、効率的なAI処理、車両との接続性、堅牢なハードウェアを組み合わせ、過酷な現場環境で運用される車載型対ドローンシステムに信頼性の高いコンピューティング基盤を提供します。

対ドローン向けエッジAIの要件をご相談ください

対ドローンシステム、防衛用センサー、戦術車両向けの堅牢なエッジAIコンピューティングプラットフォームについては、SINTRONESにお問い合わせください。

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